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【自転車BMX/朝比奈綾香】人生最大の壁を乗り越える!(No.009)

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医師の競技断念宣告から、人生最大の壁を越えて世界舞台に戻る

10歳から始めた自転車BMX(Bicycle Motocross)競技において、アジア選手権・世界選手権で活躍する順調な戦績を刻み、2016リオオリンピックを目指していたが、2015年7月に命の危機を有する程の大事故に遭遇。医師からは「競技復帰は無理」と宣告されながら、脚の切断リスクも続く中で、強いメンタルで10数回の大手術とリハビリに耐えて、1年後に“奇跡”と言えるレース復帰を果たす。
順風満帆な日本代表・競技生活から、深い奈落を経験し、誰にも負けない精神力で人生最大の壁に挑む。今だ可動域が不利な左足を鍛えて、世界の舞台に戻る事に全力を尽くし、2020東京オリンピック参戦という目標は降ろさない。「セカンドキャリアは警察官」という背景にある『正義』を信条とする思考と行動が、奇跡を生み続けるはず。

アスリートとして、社会人として、女性として、人としての朝比奈綾香を探る!

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インタビュー

アスリートの定義と社会的位置付けとは?
(アスリート職業者って何?)

私の思うアスリートの定義は、「全力で競技に向き合い、勝利に貪欲になれる人」です。
単純かもしれませんが、これを突き詰める人程に、アスリートと呼べるのだと思います。

但し、競技に没頭して結果を求めるだけでは、周辺を読む事ができない単なる競技者。勿論、アスリートにとっての結果(戦績)は命とも言えますから、それを追求する事は何よりも大切なのですが、それだけに終始しないところに、単なる競技者とアスリートの違いが出ます。

例えば、コミュニケーション能力。人と話す事、関わる事はアスリートにとって非常に重要な事で、自分の意思や想いを伝達する、周辺の知識や情報を聞き取るといったコミュニケーション力が無ければ戦績に繋がりませんし、コーチのアドバイス、スポンサーのニーズ、ファンの想い等、コミュニケーション力を問われる場面が様々な状況下で生まれます。自分自身、この「コミュニケーション能力」を意識し始めてから、確実に視野が広がりました。これこそ、競技者からアスリートにステップアップできたと自負します。

ジュニアエリートクラス(17~18歳)からエリートクラス(19歳以上)に上がった初期までは、とにかく競技に没頭して、ただひたすらに練習して、BMX競技におけるパフォーマンス力を上げて勝てばいい、としか考えが及びませんでした。「これじゃいけない」と気付いたのは、スポンサー候補企業の方に自分の想いをプレゼンテーションした時。頭の中には伝えたい事が沢山あるのに全く伝えられない、、、、この想いを伝えきれれば話は成就するはずなのに、悔しく歯がゆい場面を経験したのです。
競技の直接的な話題なら簡単なのに、一歩、競技から外に出るとコミュニケーションもできない自分を俯瞰してしまい、TVで競技以外の場面でも流暢に話してるTOPアスリートのように成らなくてはいけない、と痛感しました。この気付き以降、判らない事は周りの方に聞き、何事も積極的に行動し、場慣れする事で、競技の内外を関係無く、社会全体とコミュニケーションする事に努めています。

他にも、一般教養・礼儀・ビジネスマナー・道徳等、アスリートは競技以外の場面でも優れた人格や社会力が必要だと思います。各競技のアスリートと呼ばれる人材は、その競技界で注目されるのは勿論、その外側に位置する社会全体でも注目される訳ですから、社会の規範や手本に成れるように努力しなければなりません。戦績だけ追求する競技者では無く、人格や社会力を備えるアスリートに成れるように日々精進し、ステージアップした視点でこそ、真に全力で競技を追求し、勝利に貪欲に成れるのです。

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アスリート職業者だからこその良き経験は?
(アスリートで良かった事は何?)

一般的には中々体験できない経験や感動を得られた事と言えます。

特に、海外遠征での経験は、私にとって人生に大きく影響する貴重な経験と成りました。
異なる言語・文化・歴史・習慣・思考・行動を持つ他国の人々と交流した事は、私の大きなスキルアップに繋がりました。海外でのビジネス商談の際に、同じ趣味や同じ愛好スポーツの人同士だと話がスムーズに進むと聞いた事があります。スポーツは世界の共通言語ですから、観光やビジネスで渡航した時と比べて、より他国の方々と深く交流できると思いますし、競技以外の事も広く学ぶ事ができます。

当然、競技の直接的なパートでも大きく鍛えられました。メンタルが強く無ければ世界に通用できませんし、世界中のTOP選手を知らずして世界は極められません。日本のTOPを獲っても、世界の舞台では全く敵わないと認識できた事こそ、自分を更に追い込んで、ステージアップへの向上心に繋げられます。

又、競技そのものから日々得られる緊張感や爽快感も、アスリート職業者ならではの特権です。BMXレースの場合、1周約30~40秒の勝負の中で、心地良い緊張感が自分を奮い立たせ、優勝した時の爽快感は他の事では代用できない、かけがえの無い喜びと成ります。その反面、負けた時の悔しさは、日常では有り得ない程の大きさに成るのですが、この経験や感動こそが私を成長させてくれる、、、、アスリート職業者で良かったと考えています。

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戦績目標と日常的目標は?
(アスリートとしての目標と人としての目標は何?)

戦績目標以前に、現在のアスリートとしての目標は、『再起不能と言われた程の大怪我を治し、再び世界の舞台に戻る』事です。

2年前の2015年7月、全日本選手権で優勝する為に遠征していた地で、車線を外れて迫ってきた車に正面衝突されてしまい、一時は出血多量で生命の危機も有りましたし、脚の切断リスクも有りました。
集中治療室に運ばれて、最初の手術は4日間も掛かり、医師からは「今後の競技は無理」と宣告されて両親始め、関係者全員が悲しむ中で、2016リオ五輪と2020東京五輪を目指していた私は、絶望よりも先に「絶対に治してやる!」という誰にも負けないメンタルが湧き上がりました。その後、10回以上の手術を受けて、リハビリに耐える日々を暮らして、医師からも関係者からも「奇跡」と言われた「1年後の全日本選手権に復帰」を実現しました。
(※Cyclist記事:http://cyclist.sanspo.com/223507

「BMXレース復帰」という奇跡は現実と成りましたが、まだまだ左脚の状況からタイムが伸びません。しかし、私は周りが何と言おうと、事故前のベストタイムという完全復帰を目指します!
現在も、繰り返しの手術が必要な状況ですし、その度に辛いリハビリが待ち受けているのですが、私のメンタルは誰にも負けない。時間が掛かったとしても、必ず世界の舞台に戻る!
今はコツコツと焦らず、確実な成果を求めて、この目標を追い続けます。

日常的目標は、大学で履修している英語と中国語の語学力アップです。具体的には、TOEIC・中国語検定での高得点と資格獲得を目指しています。これまでの海外遠征時に困ったのは、やはり会話でした。アスリートにコミュニケーション能力は必須。それが海外なら、片言の現地語では無く、日本語と同等位に流暢に会話ができなくてはならないと思います。卓球なら強豪国・中国の言葉を流暢に話す福原愛選手のように、サッカーなら強豪国・イタリアの言葉を流暢に話す本田圭佑選手のように。
世界共通語の英語は最低限必要で、そこから他言語にも広げて行きたいと考えています。コミュニケーションの1ツールである言語は、アスリートが世界レベルで競技を極める為に必須なものと捉えていますので、今は大学という有難い環境の中でフルに勉強して完璧に習得したいと思います。

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プロ意識とは?それは社会に影響する?
(プロ意識は社会に必要なのか?)

プロに成る事=「BMXエリートクラスで生活できるように成る事」と言えますが、BMX競技の賞金・協賛金・指導料だけで生活できる選手は稀です。キッズ&ジュニア選手は両親の投資金で競技を行っていますし、19歳以上のエリートクラスでも完全に競技オンリーで生活するのは中々難しいので、BMXはアマチュア競技。しかし、例えアマチュア競技でも、アスリートとして生きるには「プロ意識」は必要です。

ジュニアよりもシニア(エリートクラス)に成る程に注目度が上がりますから、一アスリートとして、社会全体から常に見られているのだという意識が必須で、いつ誰からチェックされても恥じない姿(思考・言動・立ち振る舞い等)を心掛けて、むしろ、社会の規範や手本と成れるように日々努力する必要があります。
選手同士で向き合う場面でも、自分が手本と成れるように振る舞わなくてはなりませんし、年下のジュニア選手が相手なら尚更、良き指導者と成り、プロ意識を自然に伝達できる存在に成りたいです。

良い思考や行動には、良い反応が返ってきますし、逆に悪い思考や行動には、悪い反応が集まるもので、知名度が上がれば上がる程に注目されて反応も大きく成ります。
例えばSNSでの軽率な投稿に、目の前の友達の小さな反応しか考えていなかったのに対して、実際は友達以外の多くの人々から非難されて大問題に成るケースがあります。目の前は親しい知人だけでも、そこには社会という大きな反応が繋がっている事を忘れてはいけません。たった一言の思考でも、タレントやアスリートは着目されますから、社会と上手くコミュニケーションを行うといった、プロとして当たり前の言動が大切だと思います。

プロ意識は、何もタレントやアスリートに限ったものではありません。学校でも企業でも、どこの世界でも分野を問わずに必要なものです。あらゆる世界で、TOPに立つ人は社会に注目されますから、人格・人間力・社会力を備えなくてはならず、社会の御手本に成らなければなりません。それこそがプロ意識を追求する事だと考えます。
プロ意識として心掛けなくてはいけない事は他にも沢山ありますが、今の私は、この社会からいつ何処で誰から着目されても恥じない人間でいる、そして社会の御手本に成るにはどうしたらいいかを常に考える事を1番に考えています。

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ファンとの繋がりの現状は?
(ファンの価値と関係性の実態は?)

競技を追求すればする程に、応援・支援して頂けるファンの存在が、自分の中で大きなものに成ってきていた最中でした。それが決定的に確立されたのが、前述の命の危険も有った大事故です。
「普通の方ならギブアップしている」と言われる程の繰り返しの手術とリハビリを経て、ここまで来ました。持ち前のメンタルで逆境を乗り越えている真っ只中ですが、そのメンタルはどこで構築されるのか?
私がこれまで生きてきた環境の中で積み上げた「折れない心」がフル稼働しているのですが、決してそれだけでは無いのです。応援・支援して頂けるファンの存在が、大きな心の支えに成ったのは言うまでもありません。

国内BMX関係者は勿論、競技以外の方々からも、多くの励ましのメッセージをSNSで頂きました。その全てを熟読して、私の人生は私だけの人生じゃないんだ、と気付かされました。病院で面会が解禁されてからは、遠方からも多くの方が御見舞に来て頂けて、多くの手紙も頂きました。
タイのファンから「これで頑張れ」と、ムエタイのボクサーパンツが送られてきた時は凄く嬉しかったな。そのパンツでリハビリに臨んでいましたし。アメリカからはヘルメットが送られてきました。
SNSを通じて、こんなにも世界の方々と、時と心を共有できる事に改めて感謝して、その大きな存在を痛感しました。入院中、「折れない心」を持ってしても、折れそうになった事は正直何度もあります。しかし、その度に「折れちゃダメ、未来に行く!」と強い心を吹き込んでくれたのは、身近な家族だけでは無く、ファンの方々からの膨大なメッセージだったのです。

1年後の奇跡の復帰レースの際は、SNSを通じて励まして頂けた方が会場まで応援に来て下さったり、こんなにも私に関わって頂ける方が多くて、とにかく、ファンの大切さ・大きさを再確認できました。

私にとって人生最大の壁と成った大事故は、私の身体を大きく痛めましたが、不幸中の幸いでしょうか、ファンという心の支えを再考する機会を与えてくれて、私の今後の人生に大きな支えと成るファンとの絆を生んでくれました。

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競技資金をどのように調達している?
(スポーツにお金は必要?)

BMX競技は2008年からオリンピック公式競技に成りましたが、日本ではまだまだマイナースポーツで、競技環境が豊かとは言えません。補助金も充実しているとは言えず、競技資金の殆どが自己負担です。他の競技に比べて、競技者は若年層が多い為に(キッズ&ジュニア)、競技資金は親の投資金が常という状況です。国内TOPクラスに成ると、企業スポンサー料や広告契約料等が動くケースもあるのですが、中々、その成約確率は低く、他のマイナー競技選手同様に、競技資金調達に苦労しています。

競技資金の大半が遠征費で、強く成れば成る程に海外遠征が増えますので、この莫大な海外遠征の調達に毎回苦労していました。10歳からBMXをスタートし、現在21歳(大学4年)までずっと両親に負担を掛けてきましたから、両親には頭が上がりません。
小口の個人ミニスポンサーや、法人スポンサーも支えて頂けましたが、世界を転戦している頃は大口法人スポンサーを獲得しなければ究極を求めて行くには壁があるのも事実。世界のTOPを獲るには、海外遠征費は勿論、最先端の競技用具、用具メンテナンス、施設、コーチング体制、体調管理等、莫大な競技資金が必要です。
BMX競技全体を考えると、各選手の法人パーソナルスポンサー獲得をバックアップしてくれる仕組みや、後援会の構築が急務だと思います。今後の競技普及を考えると、キッズ&ジュニア選手を増大させなくてはならないので、各選手の両親の負担を軽減する仕組み作りが必要です。

現在の私は、世界の舞台に完全復帰できるように、国内の舞台でタイムを戻す事に集中します。ですから海外遠征費分は負担が減るのですが、一アスリートとして活動していますし、大事故の入院中に多くのファンの方々に支えられましたので、できれば、後援会をしっかり構築して、資金調達の基盤にできればと考えています。

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セカンドキャリアや人生目標は?
(アスリートとしてどう生きる?)

私は小学生の頃から、BMX競技引退後のセカンドキャリアとして「警察官に成る!」と強く決めています。そのタイミングはおぼろげだったのですが、2013年9月、IOC総会で2020東京オリンピックが決定した際に、私のセカンドキャリアの時間軸が決まりました。何としても2020東京オリンピックに参戦し、終了後に引退して、そこから採用試験に臨んで警察官に成る計画を立てました。

何故、警察官なのか?
今までの人生で培ったこの精神力は誰にも負けない自信があります。この精神力を、社会の「正義」に活かしたいのです。育った家庭環境も影響しているはず、これまでの様々な経験も影響しているはずで、私にとって「正義」は信条で、それを社会に役立てる事は使命だと考えています。小学生の時に憧れだった「正義」が、年齢を重ねるごとに明確になって、今の社会に必要な現実的な「正義」に絞り込まれてきました。社会には不条理・不合理な事が少なく無い事を体感してきましたし、事件・事故が減っているとも思いません、むしろ増えている感覚があります。1つでも悪を減らして、正義ある社会にしたい、そんな正義感はBMX競技を極める過程でも培ってきたつもりです。

巷では、アスリートのセカンドキャリア問題がクローズアップさせるニュースも少なく無いのですが、私の場合は子供の頃から、これが解消されています。必ず将来は、正義を追求する仕事に就く、と。
そこにBMX競技で経験してきた事が絶対に役立つはずと確信しています。競技を極めたい過程での経験は、競技だけに留めたく無い、そのような想いも関係しているのかもしれません。

又、将来は、警察官の仕事をしながらも、BMXの指導の場に携わりたいと考えています。キッズ&ジュニアへのコーチングで強い選手を育成したいですし、特に、女子選手の増大に向けて競技普及策にも貢献したいと思います。

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感動以外に、何を社会に提供できる?
(アスリートの価値とは?)

アスリートはライバルより努力し、目標達成に向けて絶対に諦めずに全力で挑む・・・・・この「全力で挑む姿」を、人々に『夢』を持つ事の重要性の伝達に繋げなくてはなりません。

私は前述の大事故で、出血多量の命の危機や脚の切断というリスクを負い、競技どころか日常生活にも絶望した瞬間を経験しました。そして、深刻な両脚骨折で競技復帰は無理と宣告されました。両親共々、涙に暮れた日も有りましたが、絶望の中からも希望を生み出して、悔しさをバネに、「絶対にBMXに乗る!」「必ずまたレースに出る!」という強い信念で10回以上の大掛かりな手術とリハビリに耐えてきました。そこには大きな「決意・覚悟」が有りました。その決意・覚悟によって、奇跡と言われる程の回復で、1年後のレース復帰を実現させました。
人生最大の絶望の中から短期間で這い上がった事は、自分の人生上の自信でも有りますし、「私でできたのだから、あなたにもできる!」と伝えられます。どんなに辛い事が有っても諦めずに全力で挑めば、夢や希望に繋がる事を証明できたので、私はスポーツ界に限らず多くの方へ、これらの伝道師に成れればな、と思います。

まだまだ、完全復帰には時間が掛かります。ですから今現在は世界クラスに居ない訳ですが、戦績以外に着目して頂けるメディア様も居ます。アスリートのメディア露出と言えば、TOPリザルトを出した時こそが基本ですが、そこに至らない今現在でも、この「Aのチカラ」を始め、TVやニュースで私の復帰状況を記事にして頂けます。その反響として、BMX界を超えて、更にはスポーツ界を超えた方々からも激励のメッセージを頂いていますので、少しは社会に役立てているかな、と思います。
勿論、今後も伝え続けて行きます。私の活動が、伝えたいメッセージそのものに直結しますから、1歩ずつ上昇すればする程に、私の言葉に説得力が付くはずですので、辛い経験で夢や目標を諦めている人々に、私の姿を見せて、私にしか伝える事ができないものとして、伝道師を続けるつもりです。

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アスリートの不祥事・犯罪をどう思う?
(同じアスリート職業者への意見は?)

やはり競技に没頭するのみで、他に目が向かない競技生活を続ける事が、社会から隔離される事に繋がり、不祥事や犯罪の一因と成ってしまうケースも有るかと思います。
又、常に社会から見られている自覚(プロ意識)が不足していると、「誰も見ていないから大丈夫だろう」といった考えが落とし穴になります。競技に没頭して強く成る事はアスリートにとって基本中の基本ですが、パフォーマンスを上げると事と並行して、社会性を上げなければ、真の大人に成れませんし、悪い誘惑に負ける確率が上がってしまいます。できるだけ競技以外の場面にも積極的に関わり、人間関係や社会常識を学ぶ事で、善悪の判断力を身に付けなくてはなりません。

そして、アスリートの不祥事と聞くと、どうしてもドーピングという言葉が強く連想されます。
勝利を焦るあまりにドーピングに向かう気持ちは判らない事も無いですが、やはり、それによって自身の選手人生を台無しにしてしまう事を先に考えるのが当たり前であり、全アスリートの基本的なルールです。

最近の出来事ですが、ドーピング検査に掛かる薬だと調べもせずに使用して、レースに出場できなかった選手がいました。この件を聞いて、JOCや各NFからとにかく判り易い案内をして頂くのと同時に、選手自身がもっとドーピング知識の認知に努めなければならないと痛感しました。折角の努力が、無知によって水の泡に成ってしまうのは、何とも歯がゆいものです。BMX競技のようなマイナー競技の選手だとしても、自分はドーピング検査を受ける立場にいる選手、つまりアスリートだという自覚を持つ事が必須です。アマチュア競技だとしても、プロ意識で臨まなければならない一面と言えます。

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自競技を発展させる為にどう動く?
(競技普及へのアイデアは?)

競技普及には、やはりマスメディアの力が絶大で、マイナー競技の競技人口UPには、とにかくマスメディア露出機会を誘引して、競技の魅力を伝えなければなりません。NFからのマスメディア向け情報発信も必要ですし、個々の選手も自ら進んで日頃からマスメディアの方々と接触して、コミュニケーションを取る事で露出機会UPに努めなくてはなりません。私は、一度会ったマスメディアの方とは、それっきりに成らないように情報交換をしています。マスメディア露出機会を「待つ」だけでは機会が限られますので、こちらから「攻める」姿勢が必要です。リザルト情報を送ったり、競技外の場でも御会いしたり、マスメディアの方から他マスメディアの方を紹介して頂いたり、様々な方からマスメディアの方を紹介して頂いたり、常日頃から「メディア」というキーワードに敏感になっているつもりです。

そして、いわゆるTV・新聞・ラジオ・雑誌等のマスメディアに及ばなくても、自分自身がメディアに成れるSNSは、情報発信ツールとして重視しています。自分の情報を拡散する為には、facebookなら友達数、twitterやinstagramならフォロワー数、ブログなら月間PV数、athleteyellならファン数・・・・これらの数が多くなくては自メディアとして機能しないので、私はいつもこれらの数字を増やそうとしています。

又、競技環境の整備も重要です。BMX競技の「レース」は2008北京オリンピックから公式種目となり、更に「フリースタイル」が2020東京オリンピックから公式種目化します。この追加種目発表が影響して、BMX競技への注目が少しずつ上がって来ましたので嬉しいのですが、目標ステージが広がり、そこを目指す選手が増えるきっかけに成るのですが、まだまだオリンピック出場までの競技環境が不足していて、その整備が容易では無い事をエリートクラスに成った際に気付きました。国際規格の練習施設増加、専任コーチの増大、競技資金の確保法、、、、、様々な課題への対処が必要です。これは選手だけでは対応が難しいので、NFと選手と関係者、又、ファンの方々を巻き込んだ対応を創らなくてはならないはずです。当然、私個人でできる事はやりますし、例え引退したとしても、生涯に渡って関与して行きたいと考えています。

プロフィール
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名前:朝比奈綾香(Asahina Ayaka)
生年月日:1996年2月21日
出身地:大阪府堺市
練習拠点:大阪府堺市(大泉緑地どろんこ広場)、大阪府岸和田市(サイクルピア岸和田)
身長:165cm
体重:
血液型:A型
所属:関西BMX競技連盟
Webサイト
http://athleteyell.jp/asahina_ayaka/

10歳の時に見たBMXレースの迫力に一目惚れして競技開始。ジュニア日本代表選手として16歳で2012世界選手権Best16、17歳で2013アジア選手権2位等、順調な戦績を収めて2016リオ五輪を目指していたが、2015年7月に出血多量で生死をさまよう程の大事故に遭遇。競技復帰は絶対無理と医師から宣告されつつ、選手生命の源である“脚”の切断リスクを有しながら10数回の大手術を経て、1年後に奇跡のレース復帰を果たした。奇跡を起こした要因は並外れた精神力。目標を達成させる凄まじい信念で、事故前のタイムに向かい、世界のステージに戻る事を目の前の目標とする。まだまだ自由に動かない左足に喝を入れて、2020東京オリンピック参戦に挑む。引退後は警察官に成ると子供の頃から決めており、その背景にある「正義」の追求を、生涯追い求める予定。
 
【戦績】
2011:UCI世界選手権(デンマーク)=15歳ガールズクラス出場
2012:UCI世界選手権(イギリス)=16歳ガールズクラス・ベスト16
2012:JCF全日本選手権=15歳以上ガールズクラス・2位
2012:JBMXF西日本シリーズ=1位
2012:JCF伊豆BMX国際大会=15才以上クラス・1位
2013:UCIアジア選手権(シンガポール)=ジュニアエリートウーマンクラス・2位
2014:JCF全日本選手権=エリート&15歳以上ガールズ混合クラス・3位
2014:UCIアジア選手権(インドネシア)=ジュニアエリートウーマンクラス・4位
2014:JCF伊豆BMX国際大会=エリートウーマン&ジュニアエリートウーマンクラス・3位
2014:JBMXFジュニア・エリートウーマンランキング=1位
2016:JCF全日本選手権=エリート混合クラス・5位(レース復帰)
2017:JCF全日本選手権=エリート混合クラス・6位
 
【学歴】
2013年3月:高石高等学校卒業
2014年4月:阪南大学国際コミュニケーション部入学(4年生在学中)

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